農業用ドローンの種類と活用状況

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・農薬散布用ドローン
・肥料散布用ドローン
・播種(はしゅ)用ドローン
・授粉用ドローン
・農作物等運搬用ドローン
・センシング用ドローン
・鳥獣被害対策用ドローン

農薬散布用ドローン

農薬散布用ドローンは、5〜10Lのタンクに農薬を積んで飛行できる機種です。ドローンの起こす風が液体をミスト状に散布し、さらに作物の枝や葉を揺らします。このため、枝の脇や葉の裏など、通常の散布方法では農薬がかかりにくい場所にも満遍なく農薬が付着します。一度の散布でムラなく施用できるため、結果的に農薬を撒く回数を減らせるのもメリットです。

肥料散布用ドローン

肥料散布も農薬散布と基本的な方法は同じです。農薬散布に使われるドローンのタンクを、肥料専用のものに付け替えることで肥料を散布できます。
場所ごとに施肥量を変えられる技術を開発することで、肥料を最小限に抑えられることが期待されています。

播種(はしゅ)用ドローン

JA等が主体となった、ドローンによる⽔稲の直播実証が進められており、先進的な経営体においても導⼊が始まっている。
ドローンによる⽔稲の直播は、育苗や⽥植作業が不要となることから省⼒効果が⾮常に⾼く、今後、各地域の労働⼒不⾜に対応した栽培⽅法として普及が期待されています。

授粉用ドローン

先進的な経営体において、ナシなどの⾃家不和合性が強い品種でドローンを活⽤した受粉作業の取組みが始められたところです。
また、屋外だけでなくハウス内での利⽤や、シャボン⽟による新たな受粉技術の研究も進められています。

農作物等運搬用ドローン

収穫した農作物を運ぶドローンです。ドローンを使った農産物運搬の実証実験が行われています。

物流分野において⺠間事業者がサービスを開発・実証中であり、物流分野で培われた技術や運⽤⽅法が農業分野にも応⽤されることが期待されています。

センシング用ドローン

ドローンが上空から撮影した作物の育成状況や、⼟壌の肥沃度、病害⾍・雑草等の発⽣状況等をドローンで撮影した画像から分析する様々なセンシングサービスが複数企業によって実⽤化されている

鳥獣被害対策用ドローン

⿃獣被害対策としてドローンによる空撮が⾏われ、シカやイノシシの有害⿃獣の⽣息地域や⽣息数、⾏動状況の把握に活⽤されています。夜間に⾚外線カメラを搭載したドローンを⾶⾏させ、リアルタイムの情報共有を行い、関係機関などで有害⿃獣の⽣息状況調査を実施しています。